ジェイのメンバーは自分たちでやりやすい空間をつくる、自分の自由を手に入れることが、自由でいることがとても上手だと思う。
それは今までのLIVEで培ってきたことだし、それが大事なことだと皆理解しているし、それをちゃんと指導する今井純がいて、実践するコメディストアがあったからだと思う。
i-FESでそれを実感した。
やりやすい空間、息がじゅうぶんにできて、声が出せて、失敗が怖くない空間。
笑顔でハッピーな状態。
その中で最期にやった(最期にした)マスク。
マスクをやるのは何年ぶりだろうか?しかも本番でやったことはない。
なかなかです。なかなかの緊張感。むしろ好きな感覚。
マスクを選んで、(直前にやったりょーちんのマスクとは雰囲気の違うものを意識的に選んだ)そでにはける。
マスクを見つめるだけで、つけるまえからその顔になる。そこから繋がる。
マスクをつける。鏡をもっている今井純がまだ来ない。だけど、イメージの中、そのマスクにあっている呼吸をする。さぐる。合わせる。合わせると逢う。マスクに出逢う。
シチュエーションがタクシー乗り場に決まったことがなんとなく分かる。その時すでに遠い感じになっている。
今井純がきた。手に持っている鏡を見せない。
なぜ?
と、思ったけど、渡の腕をつかんで舞台上に連れていかれた時に「あ、直前まで見せないのね」って理解する。渡もなんとなくその方が良い気がした。
だから、そのときが来るまで、ただリラックスと呼吸に意識を向けた。それだけ。
シーンが始まった。のが、なんとなく分かった。
今井純が鏡を渡の前に出した。顔が見えた。呼吸。そこから音を出す。
呼吸と音に合わせて姿勢が変わる。
腰が痛くなる。
それ以外、見えてない。あまり視界が良くない。マスクによって違うそうだ。
腰が痛い痛いと感じていると、また鏡がやってくる。そしたら急に思い出す。
「奥さんに逢いにいかなくちゃ」
なんで?記念日だから。くらいの雰囲気がある。
そうすると
「乗りますか?」
と声がする。そうだ。タクシーっていうシチュエーションだった。と、遠−くの方で渡が思う。
また「乗りますか?」
という西尾銀杏の声になぜか腹が立つ。
「当たり前だ!」と言う。
それからのやりとり。シーンの暗転まで。
渡の意識は遥か彼方だけど、確かにあって、コントロールするんじゃなく見てる。知ってる感じ。
時々、「それどうしようかなー?」って思うと、思考の中に入っていく。夢から覚める感覚。
そのときは、呼吸に戻る。音を出す。そうすると、考えずにそのマスクの言葉なり感情なりが出てくる。
自分のようで自分じゃない。渡とマスクが共存して遊んでいるような。
それは相当に変で不思議で面白い体験だった。
もちろんマスクしてない、普通のインプロの時もその感覚があるときはある。
ただ、なんか濃かった。そして体験として分かりやすかった。そう思う。
終わった後の歓声と拍手。しばらく鳴り止まない。
そうか。面白かったし、スゴかった。うん。わかるわかる。まるで他人事のように感じる。ただ凄まじく楽しく清々しく気分が良い。
それを共有共感できたことって奇跡だし芸術なんだと思う。
i-FES。13年ぶりの駅前劇場でのインプロ。横山さんとの再会。
大きな経験をありがとうございました。
そんなi-FES今宵が千秋楽です。いきなり宣伝です。
今井純やジェイのメンバーも出ますっ。ぜひ〜。
そして、今回のマスクや、ジェイのパフォーマンス。
今井純さんのWEBSITE「インプロライフ〜人生は即興芝居〜」から見れますーっ。
もちろん映像だから臨場感や面白さは3分の1以下となってますが、ちょっとでも面白さが伝われば良いなと思います。
是非、ごらんあれ。
そんで、そんな
東京コメディストアジェイのLIVEが今月の28日(土)にありますよーっ!
昼と夜に。渡は昼に出演しますっ。
open 15:30 / start 16:00
ticket : ¥2,000
at : アワースペース(Our Space 渋谷区幡ヶ谷2-1-1)
インプロバイザー: 光武、渡猛、永田マミ、りょーちん、松尾俊志、大田正裕、今井純(7名)
チケットはこのブログのメールでも受けます!!!是非にー☆
レポートのつもりが最期は完全なる宣伝に!うん。良いね!
ほなー。
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