こないだあったジェイのショーの後。
皆が皆ライブ終わりの熱気の中、お客さんと話したり後片付けをしたりしている。
渡は出演していなかったので、半分お客さん気分でビールを飲んだり、出演者に声をかけたりする。
そんな中、黙々と片付けをしている男がいた。
ヒデトモだ。
前の日記でも書いたが、新年会以降唯一無二の親友だと思っているヒデトモが、せっせと片付けをしている。
彼も今回のショーの出演者ではなかった。
でも、シーンのタイムを計ったり、マイクコードをさばいたり、ショーを盛り上げるため、皆を盛り上げるため、裏で頑張っていたみたいだ。
若いのに大したもんだ。
ここは一つ、渡が労いの言葉を。
そう思ってヒデトモに近づいた。
渡「おつかれさん」
ヒデトモ「あ、お疲れ様です」
渡「裏方頑張ってたんだねー」
ヒデトモ「あ、はい」
渡「いやー疲れたでしょ〜?」
ヒデトモ「そうっすね。自分が出たほうが楽っすね」
渡「わかるよ〜。裏の方がよっぽど疲労するよね」
ヒデトモ「。。。。。。」
渡「どれだけ、裏でやってる人が大変ってね。出てる人はもっとさ」
ヒデトモ「タケシさん」
渡「うん?」
ヒデトモ「タケシさんビール飲みました?」
渡「ああ、飲んだよ。しかしヒデトモも若いのにさーー」
ヒデトモ「くっさ!」
渡「。。。。。。。。。。!!!」
ヒデトモ「くっせえ!!!」
唯一無二の親友が、10歳年下の子が、
生ゴミが溜まった三角コーナーを見る様な目で渡を見てる。
ヒデトモ「マジくさいっすね」
渡「いや、、、これはね、違うんだ」
ヒデトモ「なんすか?」
渡「これは、昨日のニンニクのせいだから。ビールじゃないからフフッ」
ヒデトモ「余計ダメじゃないっすか?」
渡「。。。。」
口臭だけでなく、自分の体から発する匂いというのは、自分では分からない。
中学の時、友達に「脇くさいで」と言い続けた。
言う度に友達は「そんなことあるかい!」とか「もうええって」とか言っていたが、
しばらく経つと彼の鞄の中には8×4(エイトフォー)が入っていた。
ということで、こういう『自分では分からない自分のこと』というのは簡単に人に洗脳されてしまうのだ。
ここ1、2年渡は自分の口臭が気になっている。軽くだけど。
タバコとコーヒーの両刀使いをしていた時代に比べたらあきらかに口臭爽やかなはずなんだけど、タバコを辞めた今の方が気になっている。
なぜか?
考えられる原因というのは
兄貴の子供の主宰小田学が稽古中、異常に自分の口臭を気にしていた。それは周りの人が「お前、口臭が肛門」と言い続けていたからに他ならないのだけど、それでものすごく口臭除去に精を出している彼(実際は臭いと思ったことは渡はない)を見て、
「はたして自分の口臭は大丈夫だろうか?」
という思いにかられてしまったのであった。
それからというもの、鞄の中にブレスケアーを欠かしたことはない。
その後、どうやってヒデトモと別れたのか記憶がない。
とにかく、その後渡は
「自分の口の方が肛門」
という強迫観念に襲われ
「どうやって息を吐かずに喋ることができるのだろうか?」
という無茶な思想になり、変な呼吸になり、変な顔になり、家に帰った。
そして本日。
稽古中に肛門をこっそり見せてくれる依田ちゃんと話をしていた。
一緒にネギたっぷりのソバを食べながら、昨晩のヒデトモの話をした。
渡「てことでもう自分の口臭が気になって気になってね」
依田「ええ」
渡「呼吸もままならなかったんだよね」
そういうと、依田ちゃんは、箸を置き、まっすぐな目で渡を見つめ
依田「たけちゃんは臭くない。臭いと思ったことは一度もない。それは本当だよ」
と、言い放った。
もし渡がクララだったら、その言葉で一気に50メートルはダッシュできるような。
もし渡が藤原紀香だったら、その言葉で離婚解消するような。
もし渡がシズカちゃんだったら、いくらでもお風呂覗かせてあげるような。
そんな魔法の言葉だった。
でも渡はクララでも紀香でもシズカでもない。
恥ずかしいから「フフフ」としか笑えなかった。
依田もなんだか恥ずかしそうだった。
でもそんな二人はネギ食いまくってるから地獄みたいな口臭なのは確かだった。
臭い仲ってそういうことなわけだし。
臭くない口臭なんてないわけだし。
皆、ニンニク食べよう。できたら週4で。
ほなー。
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