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2007年9月26日 (水)

梅雨だくの恋 〜4〜

Oから電話があったのはその日の夜だった。

内容は特にあるわけでもない、いつものように『人間はなぜ孤独を感じるのか?』についての電話だった。つまりOが寂しいだけなんだけど。

そんな流れの中、会話の中身は自然にIさんに。


O「Iさん良いわ〜。やっぱどう考えても好きだわ〜」

渡「あ、そうそう、知ってる?」

O「なになに?」

渡「今日、バイトで判明したんだけど」

O「うん」

渡「Iさんヘソピしてる」


O「え!」

渡「うわ!びっくりした!」


O「ええ!!いやーあ、そうなんだ。ええええ!!!!!あ、それは〜そうか。ま、そういうことか。いえええええええ!!!!!!」

渡「どうしたどうしたっ?」


O「ダメだ。俺告白するわ」




何が、ダメで、どういう流れで告白ってことになったのか。とにかく「ヘソピしてる子はアレだから」という、全く抽象的なコメント一点張りのO。


O「ちょっといったん電話切るね。Iさんに電話するから」

渡「ええ?今から告白するん?」

O「いや、予告」

渡「予告?」

O「告白の予告をする」

と、言って電話がきれた。

これから告白する。予告だけど今まさに男が女に告白をしているという状況。中学校高校以来の甘酸っぱい時間がなぜか渡にも流れた。


10分ほどしてO氏から電話がかかってきた。


O「してきたで〜予告!」

渡「何て予告したん?」

O「いや〜とにかく好きなんだけどって。26の男の梅雨の告白がしたいんだけど、予定空いてますか?って」

渡「向こうはなんて?」

O「『なんの冗談ですか?』って言ってた」

渡「そりゃそうだ」

O「冗談なんかじゃないと。26の男の本気の梅雨の告白だと。Iさんの送別会がある今月の30日に告白させてもらいますって言った」

渡「で!?向こうは?」

O「『分かりましたでいいんですかね〜。。』って言ってた」

渡「ほほ〜」

O「。。。。渡」

渡「うん?」

O「やるで。俺、やるで〜!!」

渡「おおおお!!」



なんだか、もうよく分からない展開だけど、『告白』のもつテンションの高さと雰囲気に、二人は高揚した。

Iさんを送る日はまだ2週間ほどあったし、その間職場で一緒になることもあるのに、きっと気まずいだろうに、「好きだから告白する」という超シンプルな行動になんだか青春の香りして、単純に酔えた。


外は雨が降っていた。


梅雨が始まっていた。

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コメント

告白の予告をする人、
初めて聞きました(笑)
Oさん、面白いですね~ヽ(´∇`)ノ

投稿: くみこ | 2007年10月 3日 (水) 14時39分

コメントありがとう!!遅れてすまんそ!

告白に予告があるってのは、渡も知らなかった。

それを当たり前のようにやるからね。Oさん(笑)

はやく続き書かないと〜!

投稿: たけし | 2007年10月10日 (水) 14時38分

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