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2007年8月16日 (木)

梅雨だくの恋 〜2〜

時間が一瞬止まった。

OさんがIさんのことを好きなのは、Iさん以外みんな知っていた。

「Iさん良いわぁ〜」とOさんがことあるごとにみんなに言ってたから当たり前なのだが、Iさんだけは知らない。

そのIさんの前で、唐突に、何の前触れもなく、核心に近いことを

KU君は言ったのである。

O「ちょ••ん?何なになんだよ〜!」

KU「二人がつき合ったら、良いと思う」

O「おい〜!!ぐ〜!」

I「••••」

KU「二人がつき合ったら、良いと思う」

O「ぐ〜!!!」

I「•••」

Iさんは、冗談でかわすこともせず、話しを変えることもなく、ただ黙っていた。

Oさんはテンパっていた。

KA君はすでに酔っぱらって、空気を眺めていた。

渡は、なんとなく気まずくて、このなんとなく気まずい空気を明るくしようとして、KU君の話しに乗って「どうなのよ?実際どうなのよ?」と、さらに核心に迫ろうとしたり、違う話しを振ってみたり、色々やったけども、この「なんとなく」、歯車が狂ったような空気は変わらなかった。

それはどっちともとれないIさんの表情が、その場の空気をどっちにも変えさせない感じがした。

ほどなく、時間がきて、

I「あたし、そろそろ」

KA「あ〜酔った。僕も帰ります」

KU「僕も」

となり、みんな席を立った。

Oさんは、激酔いだった。

渡はまだ少しだけ時間があったのでOさんにつき合うことに。

渡「どうだったん?気まずかったん?」

O「いや〜。ん〜。いや、ウワ〜!ってなったんだけど」

渡「うん」

O「嬉しかったん」

渡「あ、そうなの?」

O「なんなら、もっと早くそういう話しをしてほしかったで〜!」

渡「いや、Iさん微妙な表情だったからさ。どっちだろ〜?ってなってさ」

O「いや〜好きだわ〜Iさん好きだわ〜」

渡「うん。うん」

O「メールしたろ。Iさんにメールしたろ」

渡「何て言うん?」

O「『ホントだよ』って」

激酔いの中。Iさんにメールを打つOさん。

O「また飲もうな」

渡「うん」

梅雨前線がしっかりとした形になって、日本に近づいてきていた。

一人の男の恋もしっかりとした形になって、動きだそうとしていた。

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